セイバーをもらった日を振り返る二人。
会話形式。
豪「おれはマグナムをもらって、兄貴はソニックを持ってるよな」
烈「? ああそうだな」
豪「博士から渡された時、どっちがどっち、って渡されたか覚えてる?」
烈「んー、たしか…同時に渡されたと思うけど。
一番初めのセイバーは、まだ手を加える前だから、
おんなじマシンだっただろ?
どちらを渡されても、差はなかったはずさ」
豪「そうじゃなくてーっ、おんなじ形だったら
兄貴が"マグナム"の持ち主だったかもしんないだろ?
だけどどうしておれのがマグナムで、
兄貴のがソニックになったのか、って話!」
烈「ああ、そういうことか。
俺がマグナムってのは、なんか今から想像できないな」
豪「覚えてねーの? 兄貴が先に"ソニック"にしたんだぜ」
烈「え…?」
――君たちに、このソニックセイバーとマグナムセイバーを預けよう。
――ソニックセイバーか……!
――よ、よろしくな、マグナムセイバー!!
豪「おれさ、あの真っ白なマシンをもらった時、
このセイバーってマシン、きれいだなって思ってたんだ。
マグナムとかソニックって言う名前が
英語で意味を持ってるのも知らなかった。
でも、マグナムってピストルの名前で、
鉄砲玉のお前にはピッタリだって佐上のおっちゃんに言われて、
おれがつけた名前じゃないのに、すごい偶然だなって
言ってたんだけど…、
兄貴が先にソニックって言ってたって思い出したんだよ。
でさ、
なんで兄貴のセイバーがソニックになったんだっけ?」
烈「俺も英単語の意味を知ってたわけじゃないよ。
俺がソニックを選んだわけは――」
分岐
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先に言われた名前だった。
名前の響きが澄んでいた。
そして言葉の意味としても、
拳銃のような激しさより、純粋な速さを冠した相棒。
いま考えれば、不思議と自分にしっくり来る存在だった。
でも――
烈「直感、かな」
豪「なんだよ、じゃ偶然ってこと?」
烈「うん、自分でも、どうして俺が手に持っているのが
"ソニックセイバー"だ、と思ったのか覚えてないんだ。
でもたしかに、お前が"鉄砲玉"も合ってる。
俺にはマグナムよりソニックの方があってると思う。
偶然、よりも、運命だったんじゃないか?」
豪「…なんか、烈兄貴がカンとか運命とかっての珍しいな」
烈「たまには、いーだろ。お前みたいに、
年がら年中偶然や運に頼ってるわけじゃないからな!」
豪「うるへー!!」
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良江さんが呼ぶ時とか、烈・豪の順だから、
ソニック・マグナムといわれたら先に言われた方が自分のだと思う兄。
響きが澄んでいるってのは、"烈"も"ソニック"も名前の中に濁点が入ってないって意味です。
逆に、"豪"も"マグナム"も濁音があるよね。
…真面目に考えた時、烈のマシンがソニック、っていう理由付けがなかなか浮かばなかった;
そのうえ、豪には言ってないままだし。
烈兄貴は考えて選びそうだけど、まあたまには運命みたいな偶然を期待してもいいかな、と。
入れそびれたやり取り↓
豪「兄貴の"音速"っていうのは? なんか音って入ってる割に、
兄貴のソニック結構静かなイメージあるんだけど」
烈「音速ってことは音と同じ速さだから、
音速で走ってるもの自体は無音状態なんだよ」