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セイバーをもらった日を振り返る二人。
会話形式。



豪「おれはマグナムをもらって、兄貴はソニックを持ってるよな」

烈「? ああそうだな」

豪「博士から渡された時、どっちがどっち、って渡されたか覚えてる?」

烈「んー、たしか…同時に渡されたと思うけど。
  一番初めのセイバーは、まだ手を加える前だから、
  おんなじマシンだっただろ? 
  どちらを渡されても、差はなかったはずさ」

豪「そうじゃなくてーっ、おんなじ形だったら
  兄貴が"マグナム"の持ち主だったかもしんないだろ?
  だけどどうしておれのがマグナムで、
  兄貴のがソニックになったのか、って話!」
 
烈「ああ、そういうことか。
  俺がマグナムってのは、なんか今から想像できないな」

豪「覚えてねーの? 兄貴が先に"ソニック"にしたんだぜ」

烈「え…?」

――君たちに、このソニックセイバーとマグナムセイバーを預けよう。
――ソニックセイバーか……!
――よ、よろしくな、マグナムセイバー!!

豪「おれさ、あの真っ白なマシンをもらった時、
  このセイバーってマシン、きれいだなって思ってたんだ。
  マグナムとかソニックって言う名前が
  英語で意味を持ってるのも知らなかった。

  でも、マグナムってピストルの名前で、
  鉄砲玉のお前にはピッタリだって佐上のおっちゃんに言われて、
  おれがつけた名前じゃないのに、すごい偶然だなって
  言ってたんだけど…、

  兄貴が先にソニックって言ってたって思い出したんだよ。
  でさ、
  なんで兄貴のセイバーがソニックになったんだっけ?」

烈「俺も英単語の意味を知ってたわけじゃないよ。
  俺がソニックを選んだわけは――」

分岐
☆ 短いけど、まだまともな会話の続きを読む方は"Read More"へ、
☆ 馬鹿な管理人らしい続きを読む方はひとつ下の記事へ。




先に言われた名前だった。
名前の響きが澄んでいた。
そして言葉の意味としても、
拳銃のような激しさより、純粋な速さを冠した相棒。
いま考えれば、不思議と自分にしっくり来る存在だった。
でも――


烈「直感、かな」

豪「なんだよ、じゃ偶然ってこと?」

烈「うん、自分でも、どうして俺が手に持っているのが
  "ソニックセイバー"だ、と思ったのか覚えてないんだ。
  でもたしかに、お前が"鉄砲玉"も合ってる。
  俺にはマグナムよりソニックの方があってると思う。
  偶然、よりも、運命だったんじゃないか?」

豪「…なんか、烈兄貴がカンとか運命とかっての珍しいな」

烈「たまには、いーだろ。お前みたいに、
  年がら年中偶然や運に頼ってるわけじゃないからな!」

豪「うるへー!!」

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良江さんが呼ぶ時とか、烈・豪の順だから、
ソニック・マグナムといわれたら先に言われた方が自分のだと思う兄。

響きが澄んでいるってのは、"烈"も"ソニック"も名前の中に濁点が入ってないって意味です。
逆に、"豪"も"マグナム"も濁音があるよね。

…真面目に考えた時、烈のマシンがソニック、っていう理由付けがなかなか浮かばなかった;
そのうえ、豪には言ってないままだし。
烈兄貴は考えて選びそうだけど、まあたまには運命みたいな偶然を期待してもいいかな、と。


入れそびれたやり取り↓

豪「兄貴の"音速"っていうのは? なんか音って入ってる割に、
  兄貴のソニック結構静かなイメージあるんだけど」
烈「音速ってことは音と同じ速さだから、
  音速で走ってるもの自体は無音状態なんだよ」

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